飼料製造事業
当社では、グループ会社等を通じて原料を安定調達し、防疫管理・品質管理の徹底により、安全・安心・高品質の飼料を製造しています。
配合飼料ができるまで
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- 原料受入
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- ロットごとの栄養成分等の分析・検査を実施
- 篩(ふるい)や強力磁石による異物除去
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- 主原料粉砕・粒度別の分類
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- 主原料を適切な粒度への粉砕と粒度毎にふるい分け
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- 計量・配合・液体添加
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- 原料の計量は最新のシステムにより自動制御で運転(計量実績等も自動記録)
- 抗菌剤添加飼料は専用ラインで添加し製造
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- 二次加工
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- ペレット、エキスパンダー、クランブル等の加熱加工
※消化吸収性の向上
- ペレット、エキスパンダー、クランブル等の加熱加工
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- 包装・出荷
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- バラ、TB、紙袋の形態で出荷
※異物混入防止のため、篩(ふるい)・網や強力磁石を設置
- バラ、TB、紙袋の形態で出荷
設備紹介
粉砕器
ロール粉砕機・ハンマー粉砕機などがあり、用途に合わせて、とうもろこし等の原料を粉砕する設備です。
中央操作室
ファクトリーオートメーションにより、原料搬入、製品配合、搬送、出荷まで工場の製造工程を集中管理しています。
圧ペン設備
とうもろこし・大麦等の原料に蒸気を加えロールで押しつぶし、フレーク状に加工する設備です。
紙袋包装機
製品を適正重量に量り、紙袋にパッキングする設備です。
ペレット設備
配合された半製品に更に蒸気と圧力を加え、ペレット状(粒状)に加工する設備です。
パレタイザー
紙袋包装機によりパッキングされた製品を、一定数量パレットに自動積み上げしていく設備です。
TB抜き設備
製品を適正重量に量り、トランスバッグに充填する設備です。
衛生管理
工場内に病気を持ち込ませないように、車輛は消毒ゲートを通って入場します。
飼料製造事業に関する様々な取り組み
安全・安心に関わる防疫管理・品質管理以外にも、環境保全やSDGsに関する取り組みも積極的に行っています。
飼料について
飼料の種類
配合飼料
家畜・家禽に対し栄養学的に配慮して多種類の原料を配合した飼料です。配合飼料の給与により家畜・家禽の健康を維持し、畜産物を生産することができます。
単味飼料
配合飼料、混合飼料などのように各種の原料を混ぜ合わせたものではなく、その原料となる個々の飼料を単体飼料または単味飼料と呼んでいます。
混合飼料
一般的には2~3種類の飼料を特定の目的で混合したものです。
飼料の形状
マッシュ飼料
とうもろこし、マイロ等の穀類原料を粉砕したものに粉状の原料や液体原料を配合した飼料です。
ペレット飼料
マッシュ飼料に蒸気を添加し、ダイスを通過することによりペレット状に加圧成型した飼料です。高温高圧による殺菌効果と飼料効率の改善効果があり、混合状態を均一に維持でき飼料タンク内の流動性が良い等の特徴があります。
クランブル飼料
ペレット飼料を荒砕きした飼料で、ペレットの殺菌効果と飼料効率の改善に加え、雛・子豚等の幼畜が食べやすい大きさに粒を揃えています。
エキスパンダー飼料
蒸気を添加し、高い圧力を加え押し出し造粒した飼料です。ペレット飼料よりも消化率が向上し、特に豚では糞量の低減効果があります。
フレーク飼料
とうもろこし、大麦等の穀類原料を蒸気で加熱・加湿し、ロールによりフレーク状に加工した飼料です。マッシュ飼料にフレーク飼料を混合したものをフレーク&マッシュ飼料、ペレット飼料にフレーク飼料を混合したものをフレーク&ペレット飼料と呼んでいます。さらに、フレーク&ペレット飼料に繊維質を多く含む綿実、ヘイキューブ等の原料を混合したものをバルキー飼料と呼んでいます。
蒸気を添加し、高い圧力を加え押し出し造粒した飼料です。ペレット飼料よりも消化率が向上し、特に豚では糞量の低減効果があります。
飼料原料
配合飼料の主な原料
とうもろこし
全ての家畜に対して優れた飼料原料で、配合飼料中の約半分を占める原料です。粉砕・圧ぺん等に加工したものが使用されます。
マイロ
とうもろこしに次ぐ重要な飼料穀物です。とうもろこしと同様に粉砕・圧ぺんしたものが使用されます。
大麦
肉質改善効果があるといわれており、肉牛や肉豚の重要な原料です。とうもろこしと比較してたんぱく質、繊維含量が多く、可消化エネルギーは低めです。粉砕・圧ぺん等に加工したものが使用されます。
小麦
世界の主要穀物の一つです。全ての家畜に対して嗜好性も良く、とうもろこしと同様にエネルギー源として使用することができます。わが国では直接配合飼料原料として使用されることは少なく、多くは小麦粉を製粉工程の副産物のふすま等として使用されています。
キャッサバ
熱帯産のイモの一種でタピオカいもとも言われ、粗砕、乾燥したものをペレット状に加工したものです。肉豚の肉質に改善効果があるといわれており、主に肉豚用飼料に使用されています。
ふすま
牛用、特に肉用牛には嗜好性もよく好適な原料です。食品用の小麦粉を製造する製粉工程の副産物として生産されます。
米ぬか
精米工場等の副産物として発生するヌカ類です。米ぬかは脂肪を多く含むのでエネルギーの高い飼料原料です。ビタミン類も豊富に含まれています。
コーングルテンフィード
とうもろこしからでんぷん(コーンスターチ)を製造する際に発生する副産物です。とうもろこしの外皮にコーンスティープリカーを吸着させ乾燥させたものです。主に牛用飼料に使用されています。
DDGS:(とうもろこしジスチラーズグレインソリュブル)
とうもろこしからバイオエタノールを製造する際に副産物として発生する蒸留かすの乾燥品で、原料とうもろこしと比較して粗たんぱく質や粗脂肪を3倍程度多く含んでいます。
コーングルテンミール
とうもろこしからでんぷん(コーンスターチ)を製造する際に発生する副産物です。副産物のうち特にたんぱく質を多く含む部分を乾燥したものです。とうもろこしの黄色色素を多く含んでいるため、採卵鶏の卵黄着色効果もあります。
大豆油かす
大豆から搾油した残渣を乾燥したものです。栄養価、嗜好性ともに油かす類で最も優れ、配合飼料の重要なたんぱく質供給原料です。すべての家畜に使用することができます。
なたね油かす
なたねから搾油した残渣を乾燥したものです。大豆油かすに次ぐ植物性たんぱく質供給原料として使用されています。
魚粉
イワシ等の魚類や缶詰の加工残品等を加熱蒸煮し油脂分を搾油した残渣を乾燥したものです。アミノ酸組成が良く、配合飼料の重要な動物性たんぱく質原料です。牛用飼料には使用禁止です。
炭酸カルシウム
石灰石を砕き一定粒度に揃えたもので、カルシウムの重要な補給原料として使用されています。用途に合わせた各種粒度があるため畜種・生育ステージにあった形状を使用します。特に採卵鶏用の配合飼料には卵殻の形成に重要な原料です。
ビートパルプ
てんさい(さとうだいこん)から砂糖液を搾った残渣を乾燥してペレットに加工したものです。可溶無窒素物・繊維を多く含み、牛に対する嗜好性は良く、はんすう動物の飼料原料として広く使用されています。
綿実
綿の実からわた毛を取り除いた種子です。エネルギーと繊維含量が高いため乳牛用配合飼料に好適であり、乳脂肪率を高める効果があります。
ヘイキューブ(粗砕)
アルファルファ乾草を角型のキューブ状に加工したものです。牛用飼料に多く使用され、粗砕きして配合飼料に混合します。
パプリカ抽出物
パプリカから赤色色素を抽出して米ぬかなどに吸着させたものです。卵黄の色素強化剤として採卵鶏用飼料に使用されています。
飼料用米
鶏や豚の飼料となる国内で生産される玄米です。 とうもろこしと同等の栄養成分があり、とうもろこしの大部分を飼料用米で代替することができます。近年、米国産の輸入とうもろこしが価格高騰したことと、国内の飼料自給率向上を目的に生産量や使用が拡大している原料です。