養牛用粗飼料
チモシーヘイ
嗜好性・栄養価に優れています。また、粗剛性の高さから、育成牛~肥育前期の胃袋作りや、乳牛のルーメンマット形成に適しています。
アルファルファ
タンパク質・ミネラル含量が高く、高泌乳牛にも対応できる栄養価の高い牧草として利用されています。
フェスクストロー
リーズナブルな繊維源として、乳牛・肉牛共に利用されています。
オーツヘイ
他の青刈り牧草と比べて、糖分が高く、茎が柔らかいことから消化性・嗜好性に優れています。
ライグラスストロー
高い反据効果が期待できる牧草です。主に稲わら代替として利用されています。
バミューダヘイ・ストロー
イネ科の牧草です。ライグラスストローと同様、種子を採取するために栽培されているもので、採取後の茎(ストロー)の部分を乾燥し、圧縮梱包したものです。 なお種子を採取する前に青刈りしたものはバミューダヘイです。
バミューダヘイ・・・北日本
バミューダストロー・・・北日本・東日本
スーダングラス
イネ科の牧草です。アフリカ原産ですが、種子の改良等により温帯地域で栽培されるようになりました。
ウィートストロー
イネ科の1年草である小麦を収穫した後、茎の部分を天日乾燥し、圧縮梱包したものです。 栄養価は高くありませんが、粗剛性に優れています。
ヘイキューブ
アルファルファヘイを刈り取った後天日乾燥し、キューブ状に圧縮成型したものです。
ビートパルプペレット
砂糖大根(甜菜)を細断し、糖分を搾った残滓を乾燥後、ペレットに加工したものです。粗繊維含量が多くカサがあり、TDNも比較的高いため、乳量増加に効果的な飼料として利用されています。
クレイングラス
栄養価がチモシー同様に高く、粗剛性にも優れています。
搾乳牛や肉牛の育成~肥育前期のステージで使用されています。
国産稲わら
粗剛性に優れ、ビタミンA含有量が他の粗飼料に比べて少ないのが特徴です。繊維分も多いため、ルーメンへの物理的刺激およびルーメンの発酵調節・ルーメンマットの形成に適した粗飼料です。
単味飼料
ふすま
小麦から小麦粉を製造する際に発生する副産物で、主に小麦の外皮部分からなります。
単味飼料および配合飼料原料用として使用されるほか、きのこの培地用や、畑の土壌改良剤としても利用されています。
圧ぺんとうもろこし
飼料用として米国等から輸入されたとうもろこしを加工して製造されています。
大麦
飼料用として豪州、米国、カナダ等から輸入された大麦を加工して製造されています。 牛用飼料として主に使用されています。
大豆粕
米国や南米から輸入された大豆から、製油メーカーが食用の大豆油を搾油した搾り粕です。 ただし国産大豆粕では需要をまかなえないため、大豆粕そのものが米国、南米、中国等から輸入されています。
粗蛋白質が44%~48%と高く、またアミノ酸バランスにも優れているため、最良の植物性蛋白飼料として評価されています。
米ぬか
玄米を精白する際に発生するぬかで、歩留まりは約8%です。
脱脂糠
生米ぬかから米油を搾油する際に発生する副産物で、米ぬか油粕とも呼ばれます。
グルテンフィード・ミール
(1)グルテンフィード
とうもろこしから澱粉(コーンスターチ)を精製する際に発生する副産物で、主に外皮部分からなります。 この外皮部分にコーンスティープリカー(浸漬液)を添加し、蛋白強化をしたものです。国内発生品と一部輸入品があります。
(2)グルテンミール
グルテンフィード同様とうもろこしからコーンスターチを製造する際に発生する副産物です。 国内発生品と輸入品(米国、中国等)があります。
製造工程は下の図をご参照ください。
魚粉
魚から油脂を分離した残りを乾燥したものを魚粕といい、これを粉砕したものを魚粉と呼んでいます。粗蛋白質の含有量によってFM65%、60%等の規格に分けられています。
魚全体を原料として製造される身粕、缶詰工場から発生する加工残渣および市場・魚屋などで発生する頭・骨・内臓などを原料とする荒粕に分けられ、これらの粕及び輸入魚粉を配合して製造したものは調整魚粉と呼ばれています。 現在、魚粉は製造する際に発生するフィッシュソリュブルを吸着して製造されたホールミールと呼ばれるものが中心になっています。
ホミニーフィード
とうもろこしから乾式加工でコーングリッツを製造する際に発生する副産物で、とうもろこしの細粉・胚芽・皮・澱粉等が混合されたものです。
炭酸カルシウム
良質の石灰石を粉砕したもので、白色または灰白色の粉末です。
りん酸カルシウム
良質のりん鉱石を高温で焼成し、有害物を取り除いたものです。
第2りんカルと第3りんカルがあり、りん含有量はどちらも15~18%以上ありますが、カルシウムは第2りんカルが22.5%、第3りんカルは30.5%となっています。